90m飛ぶVSRを作りたい ③実験
2018年7月18日こんにちは カズです
前回、理論編ということで90mを飛ばすのに何が必要なのかを考察してきました
今回はその理論に基づき検証実験をやっていこうと思います
チャンバーから出た瞬間に高初速を出すことが今回のキーポイントになってくるのでそこを突き詰めていきます
ベースとなる銃はVSRのプロスナイパーをすでにKカスタムしたものです
すでに各パーツの細かい加工や気密取りパワー調整などは済んでいます
加工
・メープルリーフのホップチャンバーとホップレバーに交換
・インナーバレルを極端に短くする
・シリンダーに横穴をあけ、加速シリンダーにする
こんな感じ
インナーバレルは長掛けホップに対応するようにホップ窓を加工しています
この状態で半分くみ上げて
チャンバーにシリンダーを差し込み、バレルの先端を指で押さえて、空撃ちをすると
ぼすーーーと2~3秒くらいかけて空気が抜けていく
この確認は組み立てる時は必ずやった方がよき
この時、音大きかったりや空気の抜けが速かったら調整しなおし
実験
極短バレルとメープルリーフのチャンバー周りで初速を測っていきます
加速ポート | ピストン | 0クリック | 5クリ | 10クリ | 15クリ | 20クリ |
無し | 18g | 47 | 60 | 56 | 0 | 0 |
無し | 18g | 48 | 62 | 60 | 32 | 0 |
無し | 35g | 47 | 58 | 62 | 60 | 60 |
2㎝ | 18g | 56 | 60 | 65 | 68 | 69 |
2㎝ | 35g | 54 | 70 | 70 | 72 | 70 |
4cm | 18g | 60 | 65 | 63 | 63 | 60 |
4cm | 35g | 58 | 62 | 62 | 63 | 62 |
4cm | 18g 突起半分 | 65 | 72 | 73 | 73 | 76 |
4cm | 35g 突起半分 | 63 | 70 | 72 | 71 | 71 |
ざっと実験結果
数発測りだいたいの平均の値
一番上がノーマルのプロスナイパーのシリンダー
二番目がGスペックのシリンダー
3番目以降はGスぺに加工をしていったもの
気密が取れていても、ノーマル状態では強ホップのメープルリーフでは撃ちだすことができないのがわかる
フルサイズのシリンダーではピストンウエイトが重い方が強いホップでも撃ちだせている
逆に加速ポートを付けると、軽量シリンダーの方が初速が高くなる傾向にある
加速ポート4㎝では、エア不足からか、強ホップでパワーダウンをしている
エア容量を確保するために、エアダンパーの役割をするピストンヘッドの突起を半分にカットしたところこれまでで一番の初速を出すことに成功した
エアの容量を考えると、これ以上長い加速ポートは逆効果になりかねないので、4㎝で終了
弾道とホップのかかり
この状態で0.28gを撃つと、、、
まるで0.2gを撃っているような鬼ホップをかけることができる
0.36gのbb弾でホップ真ん中
0.40gのbb弾でホップ80%くらい
ちなみに、パワーを測ると0.4jくらい
すごい遅い弾でふわ~~と飛んでいく
そして驚くのが、BB弾がなかなか落ちてこないということ
0.40gだと45m/sほどしか初速がないのに40m近く飛んでいる
回転数が同じでも初速が速くなればホップがかかりやすくなるので、0.46gも十分に使えそう
ということで、0.46gも注文
さらに、シリンダーをいじる
加速ポート4㎝
ピストン重量18g(ノーマル)
突起を半分カット
Gスぺスプリング
という状態これをさらにいじっていく
今ある問題点としては、
エアダンパーの効果が半減して、ピストンの打撃音が大きい
ピストンの移動速度が速いので、バネなりが起こってしまう
これを改善すべく
シリンダーヘッドを切削加工してエア容量をちょっとだけ増やす
それに合わせて、ピストンへッドも成形
自作のピストンヘッドはシリンダーヘッドにスッポリはまるので、エアダンパー効果は抜群
長すぎると、吸気ができなくなってコッキングが引けなくなるくらいぴったりなので
カットして調節
スプリングは、コッキングに邪魔にならないスペーサーサイズの15mm入れて、
さらにスプリングの根元を2重スプリングにする
2重スプリングの上からグリスを塗り込んでバネなり対策とする
数あるバネなり対策の中で一番効果があると思う手法で、効果は抜群
この状態での初速は最速で80.2m/s
ついに、80台に突入
シリンダーは一旦終了
インナーバレルを変える
プロスナの400mmに換えて初速を測る
ホップが弱からMaxまで測って
79、80、76、75
エア不足からか思ったより初速が伸びない
gスぺの330㎜インナーバレルに換える
95、98、98、100
思った通り、初速が上がった
計算ではもっと短い方がいいと思うのでさらに短くする
230㎜
110、113
かなり初速が上がった 計算上はこれくらいが一番初速が速くなる予定だったので計算は間違っていなかったかな
ここからインナーバレルを切って初速を合わせる方法もあるが
せっかくシリンダー容量と釣り合ってるのでスプリングのパワーを調整する
最終段階
ウエイトをつけたらとったり
スペーサーは全てとっても初速オーバーだったので、スプリングガイドを加工
加速ポート 4㎝
ピストンウエイト18g
スペーサー -2㎜(スプリングガイドの付け根を削って下げる)
gスぺノーマルスプリング
メープルリーフ オートボット 60%
メープルリーフ 長掛けホップレバー
インナーバレル 230㎜
この状態で0.2gを使ってホップがかかった状態で95付近
ゼロホップでは少し落ちて90くらいにまとまった
ジュール換算すると0.8~0.9Jくらい
重量弾を撃ってみる
0.28g;70;0.69j
0.36g;60;0.65j
0.40g;55;0.6j
(計算はだいたい)
すべてMaxホップ
なんでか、重量弾を使うと初速が下がる、、、
ポッフはしっかりかかってるし、初速も安定している
いろいろ試し打ちをしていくと
重量弾を使った方がホップの強弱に対する初速変化が大きいことが判明
これ二つの症状を解決しようと考えていると
最初の実験で、理論はわからないがピストン重量が重い方がホップによる初速変化が小さい傾向にあるのにきづいた
早速ピストン重量を35gにする
0.28g;75;0.79j
0.36g;65;0.76j
0.40g;60;0.72j
ちょっとパワーの下げ幅が減ってる
さらにウエイトをついかして、46g
0.28g;84;1j
0.36g;75;1j
0.40g;70;1j
全部均等にオーバーした
大体1.0〇Jくらい
ウエイトはばっちり
初速とホップの関係は中間付近が一番早く、
今回は1j
ホップを動かすと両端で0.9jくらいに下がる
という感じ
ちょっとだけスプリングを弱くなるようにして、あとは組み立て
ピストンを重くしたことで、ピストンの打撃音も落ち着いたかも
組み立ては次の記事で